帰ってきたヨガ日記(ヨガはしない)

高幡という人が書いています

『風景画の誕生』展のこととか

 今日はちょっと早く寝ようと思ったらもうこんな時間(26時)で、平日の時間が過ぎていく早さには毎日毎日驚いてしまいます。そろそろ慣れてもいいだろうに、一向に学生気分ニート気分が抜けずに「夜がずっと続けばいいのにー」と思ってしまうあたり、歳相応の精神的成長を遂げていられないようです。

 

 先週の末に渋谷のBunkamuraで開催されている『風景画の誕生』展に行ってきました。あまり展示内容をチェックせずに行ったので目当ての展示があったわけではなかったのですが、会場についてすぐにヒエロニムス・ボスの絵画をモチーフにした大きなモニュメントにお出迎えされてテンションは大幅にアップ。

残念ながらボスの作品は今回の展示にはなかったのですが、ヒエロニムス・ボスが風景画の歴史の中で与えたインパクトの解説とその模倣作品が展示されていました。

 

 風景画の誕生ということで、それまでの宗教画、肖像画が中心だった絵画がどのようにして風景を作品のモチーフとして見出して行ったかが解説付きで時系列で並べられています。以前に見に行った印象派黎明期を集めた展示会では「風景が主題だけど人が書き込まれている作品」が多く、印象派隆盛期の展示会では「風景のみ」の作品が多いなあ、という漠然とした印象(印象派の話をしてる時にややこしい)を抱いていたので、今回の『風景画の誕生』展は自分の抱えていたその印象を橋渡ししてくれました。個人的に最高のタイミングで見れたかも。

 

展示されていた絵で気に入ったのはアダム・ペイナーケル『ティヴォリ付近の風景』と、タイトルを失念してしまったけれど山賊に襲われている旅人が画面の左下にコミカルに描かれている作品。どちらも絵の中を散歩したくなる作品でした。山賊にはおそわれたくないけど。

そうそう、世界史の資料集でお馴染みの『ベリー候のいとも豪華なる時祷書』が間近で見れたのも興奮しました。名前が格好良すぎて妙に印象に残ってるんですよね、いとも豪華なる時祷書。

 

山賊に襲われている絵のポストカードがなかったのは残念だったけど、概ね楽しめた展示会でした。

Bunkamuraに入って左のフリー展示スペース?に少女モチーフのエログロゴシックな展示会をやっていて少し気になったんですが、時間の都合でスルー。あそこは販売用の展示スペースなのかな?

 

しかし渋谷は何回行っても、と言うほど繰り返し行っているわけじゃないけれど、慣れない街です。なんというか、苦手なゴチャゴチャ感。新宿とかはそうでもないんだけどなあ。今回も目的の展示会とマルイでやっていたアドベンチャー・タイムの期間限定ショップを済ませたらさっさと退散したのでした。