帰ってきたヨガ日記(ヨガはしない)

高幡という人が書いています

新宿の焼き鳥、写真のテスト、どこに行ったっけ

 いざ日記を書こうと先週のことを思い出そうとすると、驚くほど思い出せない。あれえ?こんなに思い出せないものかしらん?若いころもそうだったっけ?まだ日記を書く脳みそのギアが入っていない感じがします。ギアというと大げさだけれど、TwitterをやっているとTwitter向けの、日記を書いていると日記向けの視点を日常生活の中で持つようになるわけで、その日記部分がまだ錆びついたままのような感覚です。メモやらレシートやらを見返してやっと、「あー、こんなんあったなあ」と思い出せるポンコツ記憶力。

 

 昨夜、先日行った新宿の飲み屋について日記を書こうとTwitterに書いたものの、

写真の読み込みがうまく行かなかったので、諦めて寝てしまったんだった。

 新宿、東京の西と東の中間点にして最大級のハブ駅にして最大級の歓楽街を抱え最大級のショッピング街でもある新宿。でも不思議と飲み屋については良い噂を聞かない街、新宿。それはもちろんボッタクリとかそういう論外なものは置いておいて、単純に「新宿っていい飲み屋なくない?」という、なんだか漠然とした印象をよく聞くし、実際自分も「どこも正解!」という印象はありません。多分、母数が多すぎるんですよね新宿。目移りするし、数多ある店の中から散々迷った挙句エイヤっと入った店が外れたりすると一層がっかりするから悪い印象が残るし。あと、これは新宿に限らないけど客引きについていくと間違いなく失敗するので、飲み屋の客引きは無視に限ります。

 

 ここまで言っておいてだけど、別に他の街だったら良い店があるかというとそんな訳はなくて、良いお店って地域に数軒あればいいほうですよね。新宿は大きくて華やかで店もたくさんあって、激戦区なんだからきっといい店だろうと期待させてくるんだけどいざ行ってみると普通じゃん、というなんだか前情報のハードルによって損してる気もします。いつだって、ハードルの上げすぎは不幸しか産まないわけです。

 

 で、やっと先日行ったお店「おおの屋」さんの話。

 秋口、涼しくなった頃に立ち寄ったのが新宿西口大ガード十字路から少し歩いたところにある居酒屋でした。新宿西口のラーメン屋を調べているときに、たまたま出てきたお店で「立ち飲み」「安い」「美味しい」のワードに惹かれてこれはいくしかあるまいよ、と思っていたところで近くに行く機会があったのでふらりと寄りました。時刻は22時30分頃。開いているお店も減ってきて、迷う時間帯。よく行くのは西口出てすぐの別の店に行くところと、何に呼ばれたか「おおの屋」に行ってみようと思いたちテクテクと歩くことに。

 お店の手前にこれまた美味しい海鮮系居酒屋の「タカマル鮮魚店」の本店(ここのカニクリームコロッケはちょっと、こう、すごい)があるんですが、そこをスルーしてもう1ブロック先へ。

 見えてくるのは仕事上がりの男性ばかりがひしめく立ち飲み屋。カウンターに通してもらって、早速メニューから適当に注文。お通しは無いので、すぐに出る系の一品物を頼むのも良いかもしれません。お店のウリは串と刺し身なようです。僕は串ばかり頼んだけれど。

 お通しといえば、お通しが美味しいお店、もっと言えばお通しが旬やおすすめで変わったりする店の料理は外れることがまず無いです。「ええー、この野菜かあ」と思いながらとりあえず口に運んだお通しが美味しすぎて、おかわり頼もうとするもメニューにない、とかね。あれって、不思議と嬉しくなります。

 逆に、「席料代わりにとりあえずお通し取っとこうやぁ……適当にこれでええやろ」みたいなのを出されたとき、それが美味しくないときなんかはそりゃあもう・・・おまえ・・・ですよ。

もっとひどいと「席料 お通し」と二重に取られる店もあったりして(店の名前覚えてないけれど、渋谷で一回あった)、あれはもうなんともやりきれません。「このダンジョンにはもう来ないようにしよう……」とだけ覚えておくわけです。

 

 閑話休題。何が閑話なのか何が本題なのか、それが問題だ。

ほいで、頼んだのが写真のこちら f:id:tkht:20151114225716j:plain

かしら、シロ、ハラミのタレ、串は全て90円。大ぶりの串かつは150円、ハイボールが250円。全て税込み。

これですよ。おかしい。新宿で、焼きたて揚げたてで、なんだこれ。立ち飲みは基本的に安いもんですが、さすがに新宿でこれはびっくりしました。

えーっと、どこから話そうかな。

まず、串はタレと塩が選べます。

で!タレがとても独特で、ニンニクのパンチがありつつ柔らかな甘みがある。その甘味でニンニクのパンチが感じられるのに和らげられているという、不思議な美味しさ。この甘味が分からなかったので思わず店主さんに聞いたところ、林檎が入ってるそうです。大量のすりおろし林檎とすりおろしニンニクを使ったタレなんですね。これがとんでもなく美味しい。

シロなどの内臓系にはこの香りと甘みが強いタレが最高にマッチします。無限に食える。シロとか、下手な店で食べると「くっさ!うわあ、くっさ!」と言ってしまうレベルの臭みが出てしまうんですが、おおの屋さんのシロなど内臓系はまったくその辺が気になりません。無限に食える(2回目)

かしらやハラミなどの肉々しい部位は、タレでも塩でもとても美味しいです。目の前で焼かれて熱々で出てくる串はたまらないものがあります。肉っぽい部位の塩タレは、飲んでいるお酒に合わせて選ぶのがベストじゃないかと思います。個人的には、焼酎ロックなんかには塩で合わせるのが好きです。

 写真の左端におわしますカラカラとした衣を纏いし御大ですが、これがその見た目そのまま名にし負う「串かつ」(150円)様です。やー、すごいぞ。強い。ものすごく強い。極端な話、お財布カツカツだけどお酒は飲みたーい!みたいなクズマインドに取り憑かれている時だったら、この串かつ一本で一晩飲める。

衣の黒さで分かるように、薄めの衣をカリッカリに挙げてある串かつです。中身は「厚めの脂身ついた豚肉」「玉ねぎ」「厚めの脂身ついた豚肉」「玉ねぎ」という、重装歩兵のような武装。とんかつ屋に行って、「とりあえずヒレカツ」な人だと、ちょっと重いかもしれません。でも、僕も一本しか食べてないので、そのへんの肉バランス(お肉の脂身と赤身のバランス)は運ゲーかもしれないので今後検証の必要があります。

 

ただ、この「サク!ヘビィな肉!サク!シャキシャキの玉ねぎの甘さ!サク!また肉!」というヘビィのパンチ力は凄まじいものがありました。そらハイボール飲むわ。頼んでないけどハムカツというメニューもあったので、この串かつとハムカツはハイボール担当だと勝手に決めつけています。次行っても頼む。

 

 他メニューも、焼酎ロック250円とかその日の仕入れの刺し身350円とか、ほんと新宿とは思えない価格帯なので、どこかタイミング合えば飲みに行きましょう。

 

 あれ?今日のブログはもっと他のことも交えていろいろ書こうと思っていた気がするけれど、いざこの段になってみるとそれが何だったか思い出せないぞ。まいっちゃう。

 

 帰り道に撮った写真だったと思うけれど、新宿南口もキティさんに占領されている。

f:id:tkht:20151113191254j:plain